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【IAU型免震装置の動作機構】
 IAU型免震システムは電源等が全く不要で全自動です。特に風揺れ固定装置にその特長があらわれます。
風揺れ固定装置は、地震力をセンサーが感知し、建物と基礎との固定を自動的に解除して免震状態とし、地震後自動的に固定状態に戻すものです。
この固定装置の一連の動きは、地震の力のみを利用して行われ、電気等を全く使用しないため、電源設備等を一切必要としません。

@平常時
(風揺れ固定装置により基礎と固定状態)
平常時は、基礎上に設けられた風揺れ固定装置の固定ピンが、建物の架台に設置された上部受皿に差し込まれ、基礎と建物とを固定します。 風による回転に対しても、引抜き防止付転がり免震支承の回転抑制機能が、安全に回転を抑止します。
 ↓
A地震時
(風揺れ固定装置の解除で免震状態へ)
センサーが地震力を感知すると、風揺れ固定装置の固定ピンが下がり、基礎と建物との固定を解除して、転がり免震支承によって建物は自由に水平移動できるようになります。
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B地震時
(免震状態)
地震時、転がり免震支承によって、建物は地震の揺れを吸収します。 このとき応答変位が大きくなり過ぎないように、全方位型油圧ダンパーが変位を抑制します。
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C地震終了後 ⇒ @
(風揺れ固定装置の復帰で固定状態へ)
地震時、解除していた風揺れ固定装置の固定ピンは、地震後自動的に復帰し、建物と基礎とを固定します。

※上図をクリックすると拡大してご確認できます。